ハル

Mr.Children 「GIFT for you」のハルのレビュー・感想・評価

Mr.Children 「GIFT for you」(2022年製作の映画)
5.0
“あなたの人生の中で、Mr.Childrenはどんな音を鳴らしていますか?”
冒頭のテロップを見るだけであの日がフラッシュバックする。
映画館でこんなに泣かせないでおくれ…

5月の東京ドームと6月の日産スタジアム、計3回参加したMr.Childrenのツアーは僕にとって今年最も思い出に残っているイベントだ(その為、点数もファン目線からのモノです)
その彼らからファンへ送られたギフトがこの作品。

天衣無縫、音楽の神に愛された唯一無二の天才ボーカリスト桜井和寿の声に、動きに、ただただ夢中となった。
全力でステージ上を走って、踊って、飛び周り、数十曲を歌い切る。
初めてライブを見たときは「え、これ本当に歌ってる?いくらなんでも体力的に無理じゃない??」と連れに聞いてしまうほどの信じられないパフォーマンス。

そして、それを支えるメンバーの素晴らしさ。
高校の同級生とその友達で結成された四人だからこそのグルーブ感は自然な心地よさがある。
この一体感と連帯感こそMr.Children。
実際、本当に仲が良いのもアイ・コンタクトをしてるときの仕草や素振りでよくわかるんだよね。
刺々しさやビジネス感は皆無。
休止中の嵐やGLAYなどもそうだけど、やはりメンバー間の仲の良さは大切だと思う派、音の繋がりや穏やかな音色の質感に多大な意味を持つからさ。

ライブ終演後、スタッフに誠心誠意感謝を伝えるメンバーの姿がまたしても胸を熱くさせる。
その中で桜井さんが声を詰まらせ涙ぐむシーン…ドラムのJENがポンポンと背中を叩き「うんうん、分かるよ」と、労っているのも堪らない。
またしても関係ないのにこちらが泣いてしまう。

そんなこんなでMr.Childrenからの贈り物は“最高”以外の言葉が出てこなかった。
ライブにインサートされるファンのエピソード部分は人によっては不要に思えるかもしれないけれど、作品の趣旨を考えると外せないものだろう。

「10年先も20年先も君と生きれたらいいね」
名曲『simple』の歌詞の通り、彼らが音を奏でてくれる限りいつまでも応援し続けたい!
そんなふうに思わせてくれる優しく、格好良く、素敵なバンドがそこにいました。
当然ファンの方は必見、そうじゃない方も知っている曲が沢山流れると思うので一度ライブに参加してみたいな〜と感じさせてくれるはず。
大音量で響く「いつの日もこの胸に流れてるメロディ〜」のアカペラは鳥肌モノ、是非劇場で。
桜井和寿の本気はCDや配信音源を遥かに超えてくる奇跡なんだ。

あ、今年劇場で見る作品は多分これが最後になります。
年間通して劇場鑑賞が160、配信などを含めると250位かな?そっちは曖昧。
どうも一年間お世話になりました。
フォロー頂いている皆様、いつもお話・コメント下さる方々、本当に感謝です🙇
また来年も映画を通じてお話出来たら嬉しく思います、どうぞ幸せな年末年始をお過ごしください。
ハル

ハル