はな

みなに幸あれのはなのレビュー・感想・評価

みなに幸あれ(2023年製作の映画)
3.4
邦画ホラー。監督にとっては長編第1作。
『誰かの犠牲によって誰かの幸せは成立している』というテーマだけど、これをヒューマンドラマとして描いてしまうと、紀里谷和明映画のような危ういものになってしまうと思う。それをホラーという切り口で表現したのは『なるほど』と思った。
“あの世界”で生き抜いてきた、高齢者たちが最も気が狂って描かれていたのがよかった。
プロデュースをしている清水崇は「A24のような映画が日本から出てきた」と言っていたけど、たしかにそれはその通りだなと感じる。
しかしながらテーマに対して考えると、あの描写は一体どういう意味?というのが不明瞭なパートも多く、勢いで撮った部分も多いのかもしれない。
今後どんなものを撮るのか気になる監督が出てきてくれたのが嬉しい。
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