はな

毒娘のはなのレビュー・感想・評価

毒娘(2024年製作の映画)
2.6
『カラオケ行こ!』観た時も思ったけど、現実世界を舞台にしているのだからもうちょい現実味を出してほしいと思う。
あんな傷害事件を起こしているあんな目立つカッコの人間を野放しにしているなんて有り得ないし、その人が真っ昼間の住宅街に現れ、2階のベランダに登り、室内に紛れ込み、「いやそれ誰か気づくだろ!」と。そもそもどうやって2階のベランダに上がったのかもわからないし、その説明もない。地域や警察の警戒心の薄さ、親の対応などすべておかしい。
『いやいや、これは現実世界を舞台にしたファンタジーですよ。細かいことは気にしないで』というテイでいくのであれば、そういうファンタジーなりに通す筋はあるし、そういう世界観である事をもっと説明するべきだと思う。
懸念していたようなアイドル映画ではなかったけど、色々と設定の詰めが甘くて見ていて集中できず、設定自体は興味引くだけに勿体ないなと思った。

主人公は衣装デザイナーの設定なのだけど、これは設定が妙に細かくて、完成した服に金属探知機あてて針を探す描写なんかが挟まれていた。もしかしたら監督や誰かに強いこだわりがあるのかもしれない。これは良かった点。
はな

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