くう

波紋のくうのレビュー・感想・評価

波紋(2023年製作の映画)
4.0
主婦であり母である人は誰でも、ヒロインに同情し同調するであろう……。

そして、この光石研劇場(笑)

主演の筒井真理子さんだけではなく、あらゆる映画やドラマで活躍し、出演していらしたら「おっ」と思いながら注目してしまう名バイプレーヤーをわんさか集めたキャスト。見応えある。


ヒロインの夫はクズだとしか言えず、それをどう受け止めるか苦悩の道を歩む中年女性。


独立した息子、クズだけれど帰って来た夫、思い通りにいかない孤独な家。


結婚していれば、子どもがいれば、家があれば、孤独な老後を過ごさなくても良いわけではない。


家族の単位が重かった昭和から個人主義の令和へ。家族の存在と在り方を考える。


食われているのはオスだけではないはず。
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