HK

ガンズ・アンド・キラーズのHKのレビュー・感想・評価

ガンズ・アンド・キラーズ(2023年製作の映画)
3.7
『ザ・フラッシュ』を観て、そう言えばニコラス・ケイジの新作西部劇があったなと思い出し、見放題じゃないけどU-NEXTでポイントに余裕があったので鑑賞。
いかにもB級っぽい邦題ながら、これがなかなかきっちり作られた拾い物。

原題は“The Old Way”。
変わりゆく時代の中、まさに“昔ながらのやり方”にこだわる引退したガンマンの物語。
ある女性との出会いがかつての凄腕の殺し屋の生き方を変え、今では家庭を持ち堅気の商売人に。
冒頭はさしずめ『許されざる者』のニコケイ版と言ったところでしょうか。

ある日、主人公ニコケイと12歳の娘の留守中に悲劇は起こります。
全てを法に委ねよという保安官の言葉に耳を貸さない主人公。
無法者相手に法は通用しないとばかりに、昔ながらの展開でそれまで過ごした我が家を焼き払い娘と復讐の旅へ。

『キック・アス』に続き未成年の娘に銃の撃ち方を教えるニコケイはPTAからの苦情必至。
しかし、本作に笑いやぶっ飛び要素はなく、寡黙な親子は時に“子連れ狼”を連想します。
ニコケイは意外にも西部劇初主演とか。
懐中時計ばかり見ていたニコケイは、終盤で時間を気にしていた訳では無かったことがわかります。

娘役のライアン・キーラ・アームストロングも大人しそうな外見とは違って実は“ヒットガール”の素質ありか。
小粒ながら王道の西部劇でした。
HK

HK