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猿の惑星/キングダムのHKのレビュー・感想・評価

猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)
4.0
ラカ「彼女を“ノヴァ”と呼ぼう。人間の女性の名はなぜかいつも“ノヴァ”。シーザーの時代からの伝統だ」

やっぱり『猿の惑星』は安定の面白さ。新作もとても楽しめました。
以前のリブート3部作はオリジナル5部作の4~5作目(『猿の惑星・征服』『最後の猿の惑星』)をなぞっていましたが、今回の作品はオリジナルの1作目(『猿の惑星』)がベース。
そしてリブート3部作の約300年後が舞台の続編でもあります。

オリジナル1作目がベースだと一目瞭然の予告編から気になっていたのは、他の人間が退化した原始人のようなのに一人だけどこか今風の若い女性。
やはりこの女性“ノヴァ(メイ)”が本作のキー・パーソン。
おっと、予告編では見なかったこんな人も出演していたのか。人間役で。

オリジナル1作目のオマージュもそこここに散りばめてあります。
猿の人間狩りのシーンの劇伴もジェリー・ゴールドスミス風。
今回は「マイ・ネーム・イズ・テイラー」ではなくて「マイ・ネーム・イズ・メイ」。
人間の遺跡でみつかる「ママ!」と喋る人間の女の子の人形、などなど。
予想はつくもののノヴァの第一声にはやっぱり鳥肌!

それにしてもVFXがお見事。
どこからがCG? どこまでがCG?
もはや私なんぞにはどこが境界か全くわかりません。
この視覚効果のおかげで、物語が多少中ダルミしてもグイグイ引っ張ってくれます。

そしてラストは、ややっ! この人たちまさか地底・・・いや、違うか・・・
いずれにせよ続編が楽しみなシリーズがまた増えました。
ラカはたぶん次も出てきそうですね。
HK

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