本気で作ったB級映画とはこういうことなのか。
製作費52億かけて真面目に遊んだ結果、愛すべき映画がまた一つ生まれてしまった。
これ系の映画ってタイトルやあらすじで物語の殆どを補完してしまって、後半ダレるパターンが多いが、
これは最後まで飽きさせない工夫がされてあるので、エンドロールまでしっかり観れる。
コミカルなスプラッター描写、シリアスなホラー要素、激しいアクション要素などなど、ワンパターンにならない工夫が良い。
熊ちゃんも凶暴さ、コミカルさ、かわいらしさをふんだんに見せつけてくるので、観終わった頃には、熊ちゃんへの愛おしさに溢れていること間違いなしでした。
ストーリーラインも複数用意されていて、目的が違うそれぞれの登場人物が交差するストーリーは丁寧に作られていると思う。
ただ純粋に気持ち良くなってただけのくまちゃんと、それを取り巻く愚かだけど愛すべき人間たち。
監督の大きな動物愛と高いユーモアが伝わってくるいい映画だった。