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ボーはおそれているのmiーcheのレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
2.0
ミッドサマーで衝撃を受けた時からアリアスターの新作には注目していたので、今回は大きな期待感と共に劇場へ足を運んだ。

今回のホラーは強迫性障害者が持つ頭の中のホラー。
主役のボーは寡黙な精神障害者という役柄の為、心情は表情で表現する必要がある。細かい表情の作り方で心情を分かりやすく表現していて、ホアキンフェニックスはそれを見事に演じきっていた。彼以外に務まる役者はそういないんじゃないかな。

でも、今作はテーマの目の付け所は良かったけど、肝心の本編は私の好みではなかった。179分という長尺にも関わらず時間当たりの情報量は少なく、正直無駄だと感じる間が長くテンポが悪い。
また、幻想で構成されているシーンは突拍子も無いオチの後に次のシーンに移るという流れを繰り返すので、視聴者は置いてけぼりになるし、何度も繰り返されるとまともに理解する気が失せてしまう。

上映時間をもっと短くしてもらえればもう少し楽しめたのかもしれない。
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