自宅でぼーっとNHKを垂れ流していたところ、全く知らない映画?ドラマ?が流れてきた。
何の前情報も持っていなかったが、導入からぐっと引き込まれるオーラを感じて最後まで見入ってしまった。
田舎の美しい自然とビルやネオンが目立つバブル期の東京。
田舎の古くも立派なお屋敷と東京の狭苦しい部屋。
ゆったりと時間が過ぎゆく田舎と余裕のないぐらいせわしい東京。
こういう対比を巧みなカメラワークと絶妙な劇伴、絶妙なセリフ回しや細かい表情でしっかり伝わってくる。
この作品に関わった方々が全く隙のない最高の作品を作り上げているんだと思った。
演者さんは一人ひとりが語り尽くせない程の素晴らしい演技をされている。
息子の死が一時的でも家族の絆を取り戻す。
偽りの絆と気付いている息子も幸せだったのかもしれない。
生きているこの現実自体夢みたいなものなのかも。
「多少の前後はあってもみんな死ぬんだ。特別なような顔をするな」
このセリフは一生私の心に刻まれそうだ。