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マルサの女のmiーcheのレビュー・感想・評価

マルサの女(1987年製作の映画)
4.5
守銭奴な脱税者と正義一筋のマルサによる、脱税トリックとイタチごっこを楽しむ映画と思っていたが、いい意味で期待を裏切られた。

法律と金をテーマにするとどうしても構造的な小難しい話しになりそうだけど、それらに翻弄される人間臭さが塩梅で調和されている。

エロシーンはちょっと多めでなかなかウィットで茶目っ気あり。(事後の女性がティッシュを挟んだまま歩かせるセンスはヤバイ笑)

今観ると、80年代当時の社会の雰囲気から色々ギャップを感じることが多いが、その中でも特に女性の描き方が印象に残った。
主役の女性はガッツリ男社会の中で「女」を武器にすることなく、実力で出世を勝ち取る。一方で女性的な感性もしっかり持っていて、唯一無二の活躍を見せる。

八つ墓村に引き続き、山崎努の演技は圧巻でこれだけでも観る価値があった。
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