朝ドラ『ブギウギ』で淡谷のり子を魅力的に演じている菊地凛子の、また違った一面が観れた。
引きこもり歴20数年の陽子が父の出棺に間に合うよう青森へ帰郷するというシンプルなストーリー。だけれども、その道中には予期せぬハプニングや様々な人たちとの出会いがあり、自分の苦手なことやヒリヒリするような傷付いた心、そして父への想いと対峙しなければならなかった。
ヒッチハイクで乗せてくれた相手に気を遣ってうまいことを言おうとしたり、自分を大きく見せようとはしない素直な陽子には好感が持てた。だからこそ、終盤、陽子が必死に伝えようとする言葉は胸に響いたし、想いを言葉にすることも大切だなと思った。あと、握手って、人の温もりって良いものだな。一緒に旅をしているような気持ちにもなれて、楽しかった。