エイデン

ゴジラVSメカゴジラのエイデンのレビュー・感想・評価

ゴジラVSメカゴジラ(1993年製作の映画)
-
1992年
各地で発生する怪獣“ゴジラ”による被害
国連はゴジラとの戦いに終止符を打つため、日本の筑波に“国連G対策センター”および対ゴジラ戦闘部隊“Gフォース”を発足させる
G対策センターは優秀な科学者を集結させゴジラに対抗する兵器開発を開始、巨大戦闘爆撃機である1号機“ガルーダ”を完成させるが、高い起動性能に反して攻撃力に課題を残していた
そこでG対策センターは、1992年にゴジラとの戦いで散った“メカキングギドラ”の残骸を海底から引き上げ、23世紀の技術を解析する
その技術を元に、究極の対ゴジラ兵器“メカゴジラ”を完成させるのだった
G対策センターでガルーダの開発スタッフを勤めていた青木は、辞令を受けてGフォースの准尉としてメカゴジラのメンテナンス要員となり訓練を受ける
その頃ベーリング海の“アドノア島”で翼竜の化石が見つかったという情報を得た国立生命科学研究所の古生物学者 大前は助手の五条ら調査団を率いて島へとやって来ていた
そこで大前は、翼竜の巣と思しき場所と孵化した卵の残骸、そして巨大な卵を発見する
調査団は卵を持ち帰るため準備に取り掛かるが、その途中 卵が発光を始める
それに呼応するかのように現れたのは、巨大な翼竜“ラドン”だった
ラドンは調査団に襲いかかり、大前らは急ぎ脱出の準備を進める
更にそこにゴジラが現れ、調査団は危機に陥るが、何故かゴジラはラドンにのみ敵意を向け、その隙をついて調査団は卵と共に脱出を果たし、卵は国立生命科学研究所へと運び込まれるのだった
無類の翼竜好きである青木はその話を聞きつけ国立生命科学研究所に忍び込むが、五条によって見つかり、追い返されてしまう
その時 何となしに研究所から持ち出していた植物に対し、同僚でもある超能力者 三枝が反応を示す
三枝は古巣である精神開発センターで調査を依頼したところ、その植物からは音楽のようなテレパシー波が流れていることが判明
それを再現した音源を手に国立生命科学研究所を訪れた青木は、五条と共にそれを再生すると、卵は突如として反応を示し孵化が始まるが・・・



ゴジラシリーズ20作目にしてゴジラ誕生40周年記念作品

当初はVSシリーズの最終作として企画されており、最終バトルに相応しい相手としてメカゴジラが敵として登場する

これまでのメカゴジラの設定を一新し、宇宙人の侵略兵器から人類が作り出した対ゴジラ兵器となっていることもあって、実はゴジラと人間の一大決戦という構図
もちろんお祭り要素もあって、ラドンに加えて久々にゴジラの幼体が登場
そう、ベビーゴジラだ
ミニラ?知らんヤツだな

ベビーゴジラ以外は既存の怪獣ばかりに見えるけど、前々作『ゴジラvsキングギドラ』のメカキングギドラ同様、アレンジは加えられている
メカゴジラはガルーダとドッキングしてスーパーメカゴジラという鬼かっこいい使用に
平成シリーズでもメカゴジラは肩に砲撃用アタッチメントが付いてるけど、その元になったのが本作
空中を水平移動しながら全射撃はとにかくカッコいい
ちなみにポスターには更にカッコいいメカゴジラが描かれてるけど、合体ロボという企画段階の設定によるもの
実際の合体はガルーダがくっ付いただけだった・・・
ついでにラドンも謎パワーでファイヤーラドンに進化
口から謎ビームも出るので、名前がダサい温泉施設みたいとか言わないでほしい
最後には地味ながら大活躍するよ

実は同年に公開された『ジュラシック・パーク』をはちゃめちゃに意識して作られた作品で、CGで暴れ回る恐竜に対抗して、なるべくCGを使わないように配慮がされている
その結果 VSシリーズでは最も大量の火薬も使用され、シリーズでも屈指のド派手なバトルシーンが誕生してるので必見

ストーリーとしては純粋にVSに振り切った印象が強いんだけど、新解釈したゴジラの生態だの、人間側の戦い方だのがしっかり描かれてるのが好感が持てる

締まったカッコよさを持つシーンも多くて、個人的にはメカゴジラ出撃シーンが最強なので注目してほしい
エイデン

エイデン