さすらいの雑魚

君たちはどう生きるかのさすらいの雑魚のレビュー・感想・評価

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
4.0
個人的なジブリ映画ランキングの3位に入りました〜♪
雑魚好みの大人ジブリ映画になってます。
ちなみに2位が風立ちぬ。4位がもののけ姫。そして不動の1位は紅の豚😁
今作は堀口二郎やポルコ・ロッソが好き勝手に生きた世界…崩壊しゆく旧世界と再建される新世界の狭間に紡がれた刹那の幻想が描かれています。
これは飛ばないブタ(飛べない、では無い)の伝説的な生涯を物語る始点なのかも知れない。
飛べないブタはただのブタだが、自らの意思で飛ばないブタは……ブタなどに逃げず飛ばず、気圏の底で大地を踏しめ、遥かな理想に向けて歩きだす…と、その前に、まずは好き放題に大空を駆けた先代ブタ達のお祭騒ぎの後片付けから♪
そんな苦労人な小ブタ≒宮崎駿少年の立志編が本作かと。
この後、少年が『どう生きたのか』のかは、デマも事実も伝説も含めて自分の手で発掘吟味し考えろって事なのでしょう。この少年が歩む半神的なキャリアは、日本アニメ界の勃興から隆盛期に活躍した隆々たる大山嶺の高峰達のなかにあって、ひときわ高く峻厳で美しかったのだから。生ける伝説のなかでも誰もが認めざる得ない輝かしい一番星。ネット内でも資料は山盛り、書籍だって何冊も出版されてる。考察のネタには事欠かない。
タイトルから想像させられる、いわゆる説教臭さはほとんど無い映画です。説教臭い自慢話でマウント取るなんて不粋、恥ずかしくて絶対無理な希代のクリエイターの、これが精一杯の『君たちはどう生きるか』な説教?かと思えば、なんともかわゆい😁
そして本作からすると、年齢的な事はさておき、宮崎駿の魂はまだまだ現役バリバリ!
特に冒頭からのシークエンスは、世界に冠絶する天才アニメーターの、老いてなお強度と鋭利が増々の才気が雷霆のように稲光ると、映画館の大スクリーンに名工の銘を深く刻むよう。
アレブレボケを大胆に取り入れた新しい画作りの疾走感とど迫力は衝撃的。
これが人生最終盤に差し掛かった爺様の仕事なのかよと、
あまりの剛腕に雑魚は呆気にとられてた😳
隠居や枯れとかどっかに放擲し、脂ギッシュにギラギラで、圧倒的にパワフルで、数多の後輩アニメーター達に『挑戦者募集中』って嫌味なDM送りつけてニタニタ笑う、極悪トトロを幻視したのは私だけでは無いと思う。
どうでしょう、そろそろ 泥まみれの虎 をアニメ化しませんか? ハンスの帰還 もお願いしたいです。なんとかなりませんかね?
まだまだヤル気でしょ?お願いしますよぅ宮崎監督ぅ🙇