かまいたちの漫才で、「俺は『となりのトトロ』を観たことない」ということで延々と自慢げにマウントをとり続けるネタがあるのだけど、それを地でやってる私としては宮崎作品を映画館でみること自体、なんだか緊張しました。
スタジオジブリとして「火垂るの墓」と「カリオストロの城」はみたことある、と言っても大抵の人に全否定されます。それは違うんだと。自分でもそんな気はします。この作品はれっきとした宮崎作品ですが、たぶん王道路線ではないという気がしています。
印象として誰かの夢の中をのぞいているような感じです。「夢十夜」を読んでいるような。哲学的なような、なんだか本当に意味わかんない世界に連れ込まれました（無知な私だけの可能性大）。
でも、悲しいとか感動したとかそういうのじゃなくて、最後あたりなんだかはらりと涙が出たのはなんでだろう。宮崎監督の作品だけじゃなく人生の集大成で、後の世代へのメッセージも込めてるのかなと想像しています。
題名になっている本を読んだことがあります。池上彰さん大絶賛、とかっていうので話題の本になりましたが、著者の吉野源三郎氏があの世代に与えた影響力って、めちゃくちゃすごいんだなって改めて思いました。コペル君、いましたしねw思想ってこうやって受け継がれるんだなぁ。
