たぶんこの映画、20代や30代の人たちには大して面白くないだろうなと思いながらみてました。いわゆる「バブル世代」より少し年下世代にはグッと来ているはず。というか原作からそこしかターゲットにしてないもんなぁ。時代を感じさせる小物が良いです。「WAVE」の袋とかなんか懐かしかった。
20代の時ってお金はないし、忙しさで時間もないし、自分に合ってるかどうかわかんない仕事に心揺らいで、恋愛だって今考えるとなんでこんなヤツ好きだったんだろう？って人に振り回され、いやもう今考えると本当カッコわるーって暗黒時代（個人談）。あるのは若さと体力だけ。そのあたりうまく描いてるなと。90年〜00年代、あの時代の空気感と森山くんのダメさ加減に自分を重ね、こんなんでいいの？大丈夫？といつも揺らぎまくっていた自分を思い出し、なんだか居心地悪い気分になるのでした。ただ、今はそんな超カッコ悪い過去の自分を、頑張ったね、と褒めてあげたい気もするんですけどね。
にしても森山くん、40代から20代へと違和感なく逆行する姿がすごすぎました。そして「女王の教室」でみていた伊藤沙莉ちゃん、大きくなっていい女優さんになったねぇ、と親戚のおばちゃん状態で見てました。
