マーベル映画初のサスペンス作品と銘打っていますが、あまり的を得ているとは思えませんでした。
ソニー枠のマーベル作品でありスパイダーマン寄りの世界観の中で、時間を戻る能力が備わってしまったヒロインと、後にスーパーヒーローになることが示唆される3人の少女達が、執拗な敵の攻撃を交わしながら、それぞれ成長して行く前哨戦的な構成です。
ダコタ・ジョンソンの佇まいの良さを活かしきれていない部分と、3人の少女達のキャラクターが典型的なので全体的に平板な印象を受けます。
珍しくマルチバース要素が無いに等しいので逆に新鮮な印象を受けますが、これから覚醒するであろうマダム・ウェブ自体がマルチバースの管理者的な存在になる筈なので、おそらくスパイダーマンと関わって来るのであろう今後が楽しみです。