映画館で映画を観る意味と醍醐味を結集し、SF映画好きを納得させる要素を隅々まで余すところなく網羅する文字通りの巨編です。
圧倒的で深い映像美と血湧き肉躍るSFガジェットの旨味の応酬をアクションとスペクタル展開で繋ぎ、それらをIMAXの脅威の大画面と、かつてない重低音と風圧で畳みかける構成は、大画面大音響フェチの身には応えられない満腹映画です。
前作からの引き継ぎメンバーだけでなく、何気に更に豪華な俳優陣で、尚且つ濃厚なヒロインたちの登場にドギマギしていたら、ノークレジットであの方まで登場したのにはアドレナリン沸騰しました。
2016年の『メッセージ』以来、『ブレードランナー 2049』を経由して事実上SF映画専任ともいえるドゥニ・ヴィルヌーヴ監督なので、また『複製された男』みたいな独特で変則なサスペンス作品も観てみたい気もしますが、本シリーズが決着するまで致し方ありません。