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キングダム 運命の炎のあるとのネタバレレビュー・内容・結末

キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

キングダムはこれで3作目ですが安定感ありますね〜面白かったです。
前半は嬴政の悲しい過去のエピソード、後半は秦に攻め入る趙との「馬陽の戦い」が描かれます。
前半は政をただ脱出させるだけではなく、政が王になる上でも重要なエピソードでした。脱出の道中で政は「長平の戦い」の亡霊の幻に惑わされ取り乱します。趙で虐待を受け続け、痛みも悲しみも何も感じないような人間になってしまい、自分のようなものが王になれるわけがないと秦への入国を拒否。しかし紫夏の叱責と優しい言葉で正気を取り戻します。
そして、紫夏は政に「あなたほどつらい経験をして王になる者はいません。だから、きっと、あなたは誰よりも偉大な王になれます。」と言葉を残し、息を引き取ります。紫夏がいなければ政は脱出はおろか、王にもなれなかったかもしれず思わず涙しました…
「馬陽の戦い」は王騎と馮忌の対決ともいえ、信を中心とした百人部隊・飛信隊が活躍します。戦場近くの丘の上から河了貂(かりょうてん)たちが戦況をコマを使い俯瞰的に整理してくれて分かりやすかったです。
ただ、気がかりなこととして、漫画が現在進行形の69巻(まだ中華統一に至っていない)で今回の映画でやっと13巻程度とかなり刻んで映画化しているので制作ペースが心配になります笑 このシリーズに関しては、続編が作られ続ける限り欠かさず観に行きたいと思うので中途半端にならないよう頑張って欲しいです。
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