コブヘイ

ゴジラxコング 新たなる帝国のコブヘイのレビュー・感想・評価

5.0
への突っ張りはいらんですよ!なゴジラ×キングコングのマッスルドッキングによる5億怪獣パワーを堪能せよ!!!
問答無用で突っ走る、モンスターヴァース“怪獣タッグ編”ムービー!!

ガントレットを装着するコング。
そのコングとゴジラが全力で並走するシーン。
予告編でまさかと思ったシーンが嘘偽りなく盛り込まれておりました。

前作で明かされた地下世界。光源は何なのか説明もなく(監督曰く苔だそうな)広がるこの大地を駆け抜けるコング。そのコングを追う犬のような小型モンスター群。崖に追い詰められたかと思われた瞬間、ランボーばりのトラップで逆転するコング。 犬モンスターを引き裂いて威嚇するコング。そしてまたもやシャワーシーン。
前作に引き続き素晴らしいオープニングである。
そこから虫歯になったコングを治療すべく陽気なイケメン獣医が登場したり。
ゴジラがカニのようなモンスターとバトルしたり。
少し大きくなったジアに異変が起きたり。
そんなジアを心配したアイリーンが前作で活躍したポッドキャスターのバーニーに相談。地下世界でから助けを求めている信号だと見抜いたバーニー達は、ちょうど地下世界では調査基地が襲われた事件も発生したため、虫歯が治ってご機嫌なコングと共に地下世界に突入する流れ。

今回は主役が完全にコング。
そのためモナーク関連のキャラクターは出番なしとなり、ここから続く盛りだくさんが過ぎるジェットコースターは2時間弱の尺と良心的に。

下りた地下世界には更にもう一段階地下世界がある事が分かり、当然ながらイントゥするコング。
そこで遂に自分と同じ巨大猿(の子供)に遭遇して第二ステージが開幕。 セリフが無いのにセリフが聞こえてしまうほどの繊細な表情と仕草が素晴らしいこのステージでは、溢れるほど兄貴なコングを見せてくれます。惚れるがな。
ここから(本当に)謎の労働をさせられる猿たちと遭遇したと思ったらすこぶるガラの悪い支配猿スカーキングが登場。コングと違って細身だが、怪獣の骨を使った凶悪なムチを持っていて存在感は十分。正義感溢れる兄貴なコングがタイマンを始めると奥の手が登場。氷河期を起こすほどのクールなパワーを持ったシーモがコングを追い詰める。

あれ、猿の惑星だったけ?と一瞬混乱するほどの超展開はどこまでも続く。シーモによって凍傷になった腕をいやすため、密かに作られていたコング用パワーアップキットがさらりと登場。ハルクバスターな超技術でガシャガシャと装着。かっこいい!
スカ―キングとシーモのコンビに対抗するべくゴジラ先輩を呼びに行くコング。
ジアは地下の更に地下世界で自分のルーツとなる部族と遭遇。コングをフォローすべくモスラを呼び起こす。
とにかく盛だくさん。

地上に出たら『何勝手に地上にきとるんじゃい!!』と勘違いしたパイセンが激怒して特攻。
『ちょちょ、話聞いてゴジラ先輩!!』と良いながら拳で納めようとするコング。
『いい加減にしなさい!バカ男子!!』とばかりに物理で仲裁するモスラ姉さん。
ちょっと盛りだくさんすぎやしませんか?いけますけど!

そして炸裂するゴジラ×コングの疾走シーン。 ここまでの流れでエモーションは最高値に達して思わず涙が出ました。

クライマックスはゴジラ×コングVSシーモ×スカーキングの怪獣タッグトーナメント決勝戦。
どっかんバリバリ!!!と幼稚な表現がピッタリなビルを壊しながら炸裂するアクション。
直接の被害は見せないものの、巻き込まれる市民も描いていて怪獣バトルとしての描写も抜かりなし。
コング側のキャラクター達によるコンビネーションからの決着は正にマッスルドッキング!!!

端から端まで『僕が考えた凄い怪獣映画』なモンスター愛が詰め込まれた、とても素晴らしい巨大猿の惑星キングダムでした!
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