箱庭プロレス
10年前のギャレス・エドワーズの『GODZILLA』と同じ世界線とはにわかには信じ難いモンスターヴァースの最新作は、散々ネタにされているように日本のヤンキー映画みたいなノリになっている。
もはやこれが『クローズZERO』の変種進化系と言われても信じてしまいそうだが、怪獣パートは台詞皆無にも関わらず物語が伝わるように出来ているのだけは巧いと思う。
「怪獣プロレスだ!」と喜んでいる人もいるようだが、特撮にさほど思い入れがない私としては、人間と怪獣の対比がないため、肝心の巨大感があまり感じられずクライマックスのバトルも箱庭でわちゃわちゃしてる緊張感のないものになってるのは非常に残念。
コングは過去一のかっこよさだったが、ゴジラの描かれ方には違和感しかなかった。大ヒットにより続編も決定しているようだが、もう少しゴジラに威厳を持たせてほしい。