のん

デューン 砂の惑星PART2ののんのレビュー・感想・評価

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
4.1
前作より好き

PART1にいまいち乗れなかったうえに、公開時には続編がクランクインすらしてないということで不安要素が満載だったが、本作では一応の区切り着き、ひとまずホッとしたところ。


救世主を待望する宗教原理主義者と、大量の核兵器を躊躇いなく使おうとする主人公の腹心。それらを利用する主人公。どう考えても主人公サイドが悪役っぽいが、相手は何しろ顔色の悪いジャガイモ頭しかいないので、そのあたり居心地の悪さを感じつつも最後まで観た。


新キャラで頭ひとつ飛び抜けて異常者なのがオースティン・バトラー演じるフェイドで、彼の登場場面だけ他にはない緊張感が走る。どうも過去作を観てもヴィルヌーヴは加虐シーンに対する力の込め方が強い気がする。


ちんたら予知夢が挿入されまくる割にはちっとも話が進まない前作と比較すれば、映像も音響もだいぶ見せ場が多く、2時間40分超の上映時間も気にならない。


あまりに不憫なのがデイブ・バウティスタで、今作ではほとんどいいことがなく、身内にも敵にもぼこぼこにされ続ける悲哀な姿は自業自得とはいえとても可哀想であった。
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