開明獣

アイスクリームフィーバーの開明獣のレビュー・感想・評価

アイスクリームフィーバー(2023年製作の映画)
4.0
渋谷ヒカリエで開催されてる、ソール・ライター展に行ってきました。開明獣、写真には全然詳しくないけど、アンリ・カルティエ=ブレッソンやマン・レイと、このソール・ライターくらいは存じ上げておるのです。特にライターは独特の視点で切り取られた情景に心惹かれるのです😌

たっぷりとライターの作品を堪能したら、お腹が減ったので、同じヒカリエの中のメキシカンレストランに入りました。一見、お洒落だけど、高くて大して美味しくもない、いかにもヒカリエみたいなところに入ってそうなレストランで開明獣は気がついたのです。

“I scream that I am a literary minority here!”

ライター展でも、そのレストランでも、周りは殆どが若い女性ばかり。メキシカンは街場の雑然とした美味しいところで食べた方がいいけど、何故に我々男性は、こういう店を選ばないのか?そして、何故に同性に「ソール・ライター展に行ったよー」と言うと、「気取りやがって、女性受けしたいからか?」という冷ややかな視線を浴びせられるのか?

本作で展開される吉岡里帆、モトーラ世理奈、松本まりか、ら6人の女性が織りなす人生劇のひとコマ、ひとコマを、アイスクリームのように、冷たさも甘さも味わう喜びは性別を超えて誰にでも用意されてるはずなのに🤔

吉岡里帆が本作を「ガールズムービー」と呼んだと聞いたのが、とても、残念。私たちはもしかしたら、真の意味での多様性には、まだ遠いところにいるのかもしれない。

スタイリッシュでポップでクールな映像を愉快に想うのは誰だって構わないはず。開明獣は、ソール・ライターを愉しむのと同じ感覚で、この作品を楽しんでしまいました😌そんなこと言ってる時点で、自分も多様性からは、程遠い存在なのかもね💦ちょっと、しょんみり🥺

原作は今や世界的な作家となった、川上未映子。作風は全く違えど、村田沙耶香らと現代文学を牽引する日本の小説家。原作も読んでみよう!

帰りにハーゲンダッツのラムレーズを買って、ムスメちゃんには内緒で1人で二つ食べたことは内緒ですよ🤫
開明獣

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