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ハレルヤ レナード・コーエン 人生の旅路と歌のotomのレビュー・感想・評価

5.0
歌詞を考える時にまず歌詞と家宝の詩集から参考させて貰いまくってるレナード・コーエン大先生のドキュメンタリー。最初の3枚が最も馴染みがあるけれども、'80年代のものから晩年までどれも素晴らしい。名曲中の名曲『ハレルヤ』を中心に語られて行く訳だけど、曲だけで泣けるのにこんなん見せられたら普通に泣く。晩節を汚す音楽家は多けれど、レナード・コーエンに関しちゃ真逆の存在。で、不遇の時代に理解を示すディランにジョン・ケイル(ジョン・ケイルの曲にしか聞こえないハレルヤがホント素晴らしい)の同世代の本物さんたちがまた泣ける。歌詞の内容は勿論の事、ほとんどのトークが突き刺さるんだけども、『ビートの哲学では最初の案が最高って云うけれども、自分は何度も推敲を重ねるタイプ』の箇所に救われる。あと袈裟似合い過ぎ。
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