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風の谷のナウシカのEeeのレビュー・感想・評価

風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)
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胞子の部屋、腐海の下、赤い雫のピアス

2020.7.3
久々に観たらものすごい戦争映画だった。
かなり単純で典型的な醜く終わりのない民族戦争を描いている。
漫画から派生するだけあり、詰め込み感・無理矢理感は多少感じた。待ちに待った巨神兵がサブキャラすぎて終わり!?ってなったし、クシャナは何がしたいのか分からない迷子キャラだし、少年(名前忘れた)の立ち回りもすっごい微妙だが、表現したいことは痛いほどにわかるので宮崎のアニメ表現の特異点的な素晴らしい作品には違いない。
とくに腐海の汚染と浄化、腐海のシーン全ての表現が本当に凄すぎて鳥肌。
ナウシカはすべての母性・広い意味で言う女性性の具現だった。男女の描き方が極端で非常に印象的。戦車にも見える王蟲を率いるナウシカは紛れもない軍人だが、自身は決して武装しない・武器も持たない彼女が敵兵に容赦なく向けた暴発的な殺意が戦争のジレンマを感じさせた。
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