肉浪費Xアカウント復旧無理ぽ

ザ・キラーの肉浪費Xアカウント復旧無理ぽのレビュー・感想・評価

ザ・キラー(2023年製作の映画)
3.7
マイケル・ファスベンダー、また孤独なデキる(けどデキない)男を演じる。暗殺者としても、また。
完璧スマートな仕事人、職業:暗殺者が起こした仕事の不始末に付き物のクリーナー(抹消)に腹いs…怒りとは無縁の後始末

「綿棒みたいな女」を蓋を開けてみればこの人しか考えられない"あの方"が演じられてます
ま、オープニングロールでキャスト判明、詳細キャストで二番目だから…ね?😉

男が惚れ込む男、フェロモンムンムン男マイケル・ファスベンダー。一人シャワーやオナニーシーンでさえも画になる男マイケル・ファスベンダー。
評判は良くないけども個人的に気に入り定期的に観ている『SHAME−シェイム−』ファンには堪らない"孤高"映画また来ましたよw
ゲーム原作映画ながらSF色(中世)な暗殺者の『アサシンクリード』とは違い、極々"現代"の暗殺者として。

デヴィッド・フィンチャー監督なので重厚な雰囲気は満了。"独り語り系"暗殺者の不出来な"仕事後"の不穏な日常、世界を股にかける殺伐とした"始末人派遣しやがったな!?"から始まる関わった者"皆殺し復讐劇"の日々を綴るパーソナルなお話。

が、過去作『SHAME』のように、終盤「綿棒なお方」との秀逸な会話劇もあり、ちょっと"パーソナルな事情"で話が変わってくるんですよね。それが"決定的な事由"かは明らかになっていないところがまた本作の"表面上だけじゃない"面白さに起因していて、奥深さを与えています。
だから、"最後の決断"もなるほどと妙に腑に落ちる所もあり、そこで「?」疑問符に陥るようだと"読解力"磨きにより精進しなければなりません…

映画構成的に序〜中にかけてストイックな仕事の「静」に対して、会話、パーソナル面、アクションの"種明かし"的な面白さが終盤に集中しているので、対比的な計算が成されているかもしれませんが、中盤にもっとワンクッション(動き)が欲しかったかも…と思う所はあります。
もっといえば、序〜中にかけての仕事ミスの"やっちまったな!心情"のジリジリとした落ち着く暇のない緊張は特筆できるけども、もっと"焦燥感・緊迫感・閉塞感"に振れたと思う"完璧にあと一歩感"というか…
どちらかというと「仕事人」映画に徹した"スペシャリスト"感に拘ったのでしょうけど。話の起源が"ダサ男"としてスベってるのが決まりが悪いというか、やっぱり『SHAME』に類する部分ですねw

一緒に並べるのもジャンルも違ければ失礼な話ですが、筋力差を言い訳に鈍器で相手をタコ殴りにするなんちゃらガールに煎じて飲ませたいほどの"圧倒的リアリティ"のラストアクションは凄かったんですけどねー