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ギレルモ・デル・トロのピノッキオ: 手彫りの映画、その舞台裏のdaiのレビュー・感想・評価

4.1
ピノッキオの話は断片的に知っているが、正直細かなところまで知っているとは言えない。
・子どもを亡くした男がピノッキオを作る。
・嘘をつくと鼻が伸びる。
この程度の理解しかないまま、ギレルモ・デル・トロ版を鑑賞。

まずなにより、ピノッキオが色んな意味で怖い笑。朝起きて、あれが動き出したらミノを片手に対峙するわな、と笑。ストーリーはどこまでがギレルモテイストなのかは判断できなかったが、親子愛と時に愛情ゆえに放ってしまう行き過ぎた表現の悲しさを感じることができた。

ムッソリーニの描き方は素晴らしかった。第二次世界大戦の戦犯をかっこよく描く映画は悪だと思っているので、その点は大変好感を持つことができた。

それにしてもCGアニメーションはどんどん進化しているな、と。人の些細な動きや物の細かな描写も自然と描かれていて圧巻でした。
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