ブラッド・ピット×マーゴット・ロビー
時代は1920年代。サイレント映画は人々の娯楽であった。ブラッド・ピット扮するジャックはそんなサイレント映画の大スター。青年マニーは行きたい場所を聞かれれば、映画のセットと言うくらい、当時の映画は人々を魅了していた。
しかし、時代は徐々にサイレント映画からトーキー映画へと移行していく。時代の変化とともに、映画を取り巻く環境も大きく変化していくのである。
ハリウッド以前の映画界。時代もあるのだろうが映画のために人が死に、金が渦巻き、ドラッグが横行する。映画制作に巨額の富を投入するアメリカの文化はハリウッド以前から存在していたのだと知ることができた。
また、映画に限らず全ての世界に言えることだが、新しい時代へと移ろいゆく中で痛みは避けられないものなのだろう。とりわけスポットライトを浴びた経験のある人ほど痛みは大きなものなのだろう。
189分と長い映画だったが、退屈はしなかった。
俳優が豪華であることに加え、音楽が素晴らしかった。その点はさすがデイミアン・チャゼルといった感じだった。
