自由席

アンダーカレントの自由席のネタバレレビュー・内容・結末

アンダーカレント(2023年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

今泉監督のティーチイン付舞台挨拶の回で鑑賞。
銭湯を営む主人公が、雇った男と失踪した旦那の2人と、自分の記憶に揺れる話。
原作漫画は未読で鑑賞。

役者さん達がとても良かった。
井浦新さんが、柔らかいけど朴訥さとは違う得体の知れない感じもあって。
永山瑛太さんの、実は…!っていうのも似合っていて。最近こういう役が多い印象。

風や水の自然の音がとても印象に残った。

ストーリーは、井浦さんが昔のあの事件の犯人?なんて最後まで思っていて。
僕のとんだ勘違い。実際は違いました。
ただパンフにサインしてもらう時監督に話したら、そう思った人が結構おられる、と仰ってました。

観終わってから原作も購入して読んでみた。
リリーさんはもうまんまだった。原作もリリーさんをイメージして書いたとのこと。
映画の台詞が、いかに繊細に原作を削って作られたか分かりました。

なので今泉監督作の会話の楽しさを期待すると、その要素はそんなに無いかもです。

湖や、海辺のカフェや、印象に残るシーンがとても多く。

ラストは原作のその後まで描かれていました。

人のことを分かろうとすること。
実像かどうかは別として。
その姿勢でいること。
考えさせられる作品でした。
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