これは素晴らしかったです。
70年代のアメリカン・ニューシネマってほぼほぼあまり好きではないのですが、これは傑作でした。
コロラド州のデンバーから運転して車をカリフォルニアに届けるというだけの話なんですが、大急ぎで届けるという謎のルールのため、暴走して州を超えて警察に追われることに。
シンプルな話なんですが、撮影と脚本が素晴らしい。
泡立って流れる雨後の川とか、砂漠を走る車のたてる土埃とか。
暇ネタにゆるゆる集まってくる本当に暇そうな野次馬とか。
これ、色んな人が好きな映画思い起こして影響を感じる映画だと思うんですが、私はスパイク・リーの”Do The Right Thing"に似ていると思った。
この時代の映画らしく最後は爆発で終わるのですが、爆発の原因がこの時代らしいなあ、というか、時代を先取りしているなあと。
簡単に薬物が手に入るんだけれど、時代がゆるゆる、というのもあるかもだけれど、そもそもが昔は効き目もそれなりだったのかなあ?と思ったりもしました。