エブリデイねむろう

ダムゼル/運命を拓きし者のエブリデイねむろうのレビュー・感想・評価

ダムゼル/運命を拓きし者(2024年製作の映画)
4.0
「ストレンジャー・シングス」で一躍トップ女優となったミリー・ボビー・ブラウン主演のファンタジームービー。
監督:ファン・カルロス・フレスナディージョ

NETFLIXオリジナル作品。

ハンサムな王子と結婚することになった姫。
しかしそれは王族の儀式のために必要な生贄を探すための策略だった。

"ダムゼル"で検索すると似たような作品が複数ヒットするので調べてみたら、「乙女」って意味なのね。
総じて、神話なんかで王子様に助けられる「囚われの少女/高貴なる姫君」みたいなイメージでつかわれる言葉のようだ。
ドラクエ1のローラ姫。
あるいはマリオのピーチ姫。
ゴールデンカムイの谷垣。

そんなダムゼル(ミリボビ)が王子様にハメられて谷底(物理)から這い上がる話。

某YouTubeチャンネルで「でかい剣をかかげてるミリボビ」のイメージビジュアルが紹介されて興味を持ち鑑賞してみているのだが、それから想像できるものとはちょっとちがう感じ。
ミリボビがコナンみたいな筋肉ダルマになって自分をハメた王子に復讐する話と思ってたけど、実際の中身は、絶体絶命の状況に追いこまれキュートなマスクをゆがませるミリボビの姿に興奮する映画だった。

岩と岩のあいだに挟まってもがいてるミリボビすき。

ただ、映画を半分すぎたあたりから、それまでただ弱々しいだけだったミリボビが覚醒してたくましくなっていく。
ミリボビをハメた王族が過去にやらかしたことや、すっかり雑魚モンスターとしての風格ばかりが板についているドラゴンがしっかり恐怖の対象として描かれているのもよき。

ドラゴンの吐き出すファイアブレスのヤバさがちゃんとビジュアル化されてるのが見事だし、そのブレスで自滅するドラゴンくんもかわいくてすき。

前半がややゆっくりでエンジンかかるのがやや遅め。
それでも中盤以降はしっかりおもしろくできている。

それにしても、ドラゴンくん聞きわけが悪すぎんよー。
これだからトカゲはダメなんだよ。

終盤にかけてのリベンジ劇もよくできている胸スカ映画。

2024ー新006