アネモネ

ナイアド ~その決意は海を越える~のアネモネのレビュー・感想・評価

4.2
名優の名演技を観るだけでも価値ありです。
アネット・ベニングとジョディー・フォスターの体当たり演技が凄まじ過ぎる!!
2人の表情を観てるだけで私は泣けてきました。

昔語りをするダイアナと挑戦を決めたダイアナの顔が全く違くて眩しかった。
その彼女を見て一気に惹きつけられました。
少しだけ、このプロジェクトに参加したみんなの気持ちを共有できた感覚
なんて言い過ぎかな。
それだけで少しぐっと込み上げるのもがありました。
とにかくアネット・ベニングのダイアナはとてつもなく魅力的で、私達観客にまでスリリングでワクワクする経験を与えてくれるのです。
口が悪くてとても人たらしには見えないけれど、言ってる事に嘘が無い!
ボニーはそんな彼女を心から尊敬し、お互いが生涯の友と決めているのが伝わってくる。

鑑賞後、誰もが思うだろうけど
私も
私だって
一歩進みたい!!!
そんなパワーを浴びまくりでした。

日々頑張ってない私は、スポーツは観るのが好きだけど「ここまでストイックにメダルを世界を目指した後の人生はどうするのか…」なんて余計なお世話な奴でした。
女優さんやゆづは、歳を重ねる自分を受け入れていけんのかなーとか。
社会を知らずに引退後どうやって過ごすのかなーとか。
その浅い考えの私をぶん殴り、つまんない生き方の脳みそをザーッと流してくれたのが、この映画でした。
なぜ「目指す」のか。
それは何かを乗り越えていく為だったり、なりたい目標の自分ってだけじゃなく
「これがしたい」「これをするのが自分らしく生きること」なのかと。
それはナイアドのように過酷な事もあれば、もっと身近な事もある。
自分のやりたい事は個人それぞれで決めれば良い。
きっと「やりたい事」を本気で考える人は、本気で言葉にして本気だから熱意が人に伝わるんだし、その本気は決して恥ずかしい事でもないし無謀かどうかなんてやってみないとわからないんだ!って思った時には途中からずっと涙が止まらなかったです。

バーナデットも同じ。
壮大とか無謀とか、年齢がとか
誰かが決める権利ねーしやってみないとわかんないじゃんって。
2024私は年齢や今の自分に負い目を持つ事を辞めるぞ!

驚いたのが
ジョディー・フォスターの腰のくびれと、航海士がラスプーチンだったことすね。
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