アネモネ

落下の解剖学のアネモネのレビュー・感想・評価

落下の解剖学(2023年製作の映画)
4.2
今回のフレンチアルプスで起きたことは(勝手にアルプスだと決めつけてます)
以前観た胸糞悪い出来事とはまた違った複雑な味わいでした。


劇中、あの検察官に対して画面に物を投げたくなったのは私だけでしょうか。
で、怒り心頭なところに証拠音声を聴いて
声の主にも「マジでこの男ムリ」
男2人とも頭かち割ってやりたくなりました。
あの音声場面、彼女の本心は置いといて
よくここまで我慢して向き合うなって。
不満タンク満タンになった私だったら、出だしにあんなに抑えた態度できないわー。
結局は
あー!それ言っちゃダメ!!
ってところまで行くけど、私はどんなに計算高くてもあんな風に「一旦落ち着こう」なんて言えません。
それに加え私の場合すぐ感情的になるから、この音声の意味を客観的に解釈するのに時間がかかりました。
それがこの脚本の凄いところなんだと思います。
私みたいな人と、他それぞれ観る人の性格によって
は?録音とかマジでキモい。そういうとこな!
なのか
そこまで妬み恨みが強かったのか…ふぅ…
はたまた
そこには負けませんけど
なのか
こんな風に各自別れるであろう感想を聞きまくりたくなる巧妙な脚本家の手腕!!
私はまんまとハマり2時間半なんてあっとゆーまでした。
そして私も自分なりの答えを「選択」しました。
この家族のように人生かかってないけど。


この裁判劇を観て改めて裁判の意味を突きつけられて本当に怖かったし、裁判員制度の重みまで考えちゃいました。

あと、ジョンウィックよりも犬映画だとおもいました。
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