アウトキャストとして生きてきたニモーナと普通になろうと努力してきたバリスター。アイデンティティと社会的なラベル、「普通」とはなにかに右ストレートパンチでこの問題に切り込んでいった、みたいなアニメーション映画だった。
最初は「この子には何故こんな破壊の言語というか行動しかないのだろう？」と疑問に思いつつ、その明るさとテンポのいいコメディとシェイプシフトに観入ってた。バリスターの振り回されつつも、理解しようとする姿勢だったりニモーナを気遣う行動やら…徐々に仲良くなっていく過程が素敵だった。
コメディや映像と表現の幅がナチュラルに自分を笑顔にさせてくれていたし、泣くところ泣いちゃった。
中盤終盤あたりで、自由に生きていたニモーナが一番普通でありたいと願っていたんだな…と理解できて、誰かにレッテルを貼り、その人をあたかもそう生まれてきたかの様に決めつけてしまう、それこそが「怪物」の生まれるルーツでもあるんだと。
そして人は変化を恐れたり、恐怖心から何かを排除しようとしたり自分自身の保身のために誰かを陥れようとするが、それで問題は解決されないし、まさにquestion yourself, question the authorities の大切さが身に沁みた。
おもしろかった！
