いしはらしんすけ

タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密のいしはらしんすけのレビュー・感想・評価

3.7
熱心なファンを持つベルギーの人気漫画シリーズを原作とした、スピルバーグによる3Dアニメ映画。

原作漫画に興味を持つきっかけになったというだけあって「インディ・ジョーンズ」テイストは衒いなく全面展開。

少年主人公のクラシカルな冒険譚というフォーマットは製作総指揮案件も含む「80'sスピルバーグ」のイメージに過不足なくハマっていて、その時代のリアルタイマーには広く「スピルバーグっぽいわー」との感興を惹起されること請け合い。

一方で愛犬バディ、スノーウィをはじめとする動物アクションは実写ではなかなか難しいアクロバットを縦横無尽に繰り広げていて、このへんはアニメならでは特性をフル活用。

それも含めテクノロジーの恩恵による万能感満載の画作りは、ちょっとやり過ぎっていうか見せ場インフレを起こしている感じもあり、後半ちょっと見てて疲れてくるきらいもなくはないかな?笑

オープニングタイトルの小洒落たフレンチ風テーマからお得意の活劇劇伴まで毎度の凄腕っぷりを聴かせまくるジョン・ウィリアムズ力も堪能できる、言うて品質的にはケチのつけようがない、異色と定番が同居したスピルバーグ作品か、と。