ノラネコの呑んで観るシネマ

サウンド・オブ・サイレンスのノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

3.3
スランプ気味の歌手の主人公が、帰省先のイタリアの実家で、音が鳴ってる時だけ実体化する幽霊の家族に襲われる。
以前暗闇の中だけで現れるオバケを描いた「ライト/オフ」と言う作品があったが、これはその音版でアイデアは悪くない。
ただコチラはミステリ仕立てで、どうしても説明要素が多くなり、冗長さを感じさせる。
また幽霊たちを巡る悲しい事実が明らかになるにつれて、逆に怖さは無くなっちゃうんだよな。
狙いとしてはバヨナとかデルトロ作品に近い、切ない哀愁系ホラーなんだろう。
退屈はしないものの、怖がらせたいんだか、しんみりさせたいんだか、色々中途半端で煮え切らない。
妙に長くて本編と関係ないエピローグは、次回作の“さわり”ってことなんだろうか?
関係ないけど、いくらなんでも家暗すぎでしょ。