可愛いお犬様たちに振り回される人間のコメディかと思っていたら、結構人間ドラマ中心だったでござる。
旅に出るまではミンスとジングク2人の状況をしっかり描いてるんだけど、ワンちゃん期待の自分としては些か退屈も。ルーニーは確かに可愛いんだけどもっと触れ合いを見たいというね。
後半、済州島に向けてのロードムービーになってからワンちゃんが次第に増えはじめやっと期待に沿う展開へ。それまで犬を飼ったことのなかったジングクが次第にその魅力にハマっていく様は楽しく。
済州島の犬パラダイスの主人アミンがいったか「犬に名前は要らない」は、ちょっと作品の情報量だけではその本音を推測しづらい。ただ家族というものを語った言葉には恐らく、難病である彼女を済州島に住まわせて誰も会いに来ない状況に対しての気持ちが込められているのかなぁと考えた。
最終段はミンスの実家を犬カフェにしてルーニーもそこに住むのかなと思っていたが、婚約者のソンギョンにしっかりと気持ちを伝え、母とルーニーという家族と暮らした家に新な家族を迎える決意をし、そんなミンスの内面をしっかりと受け止めるソンギョンという、真っ直ぐな解決ハッピーエンドなのは良かったな。