脱北者がベルギーで難民申請をする話。
さすが韓国の制作陣は題材の選び方のアンテナがすごい。
ベルギー含め欧州で難民受け入れの問題が本当に厳しい状況になっている今、このテーマで映画を作ってくれたことに拍手。
けれど、実際の問題(そのせいで差別が増えていたりすることとか)をあんまり描いていなくて、途中からラブストーリーになんとなくシフト変更してしまったのが非常に残念。
1人の青年の人生を描くならまあ、別に全く問題ないけど、ロギワンの、いわゆる彼の試練の克服がすっ飛ばされて、マリは簡単に国外に出るし、ロギワンは悲しい~とか言いつつその後簡単に国外に出ちゃう。
えっ、裁判とかは何だったの?!途中ですっぽかして、何の問題もなかったの?!みたいなディテールはすっとばされてる。
あまりに後半がご都合主義的すぎて、最後のシーンなんか「これ、もしかしてロギワンの妄想?」とか思ってしまった
映画としては全くもって良くないけど、とにかくこの問題をテーマにしたってことで、この点数。