とある旅館で殺人事件が発生。そこで起きた犯行を記録したビデオには若い男の霊が映り込む。
その霊が何者かを撮影スタッフが調査することに。
やがて調査の中でスタッフに“何か”が取り憑きます。それの正体は何か？ トンソン荘で起きた事件に秘められた謎とは？
真相を追う最中にスタッフ達は踏み入ってはいけない領域へ突入してしまうといったお話。
POV手法、いわゆる「モキュメンタリー」を用いた一作。
やはりカメラの使い方一つで様々な見せ方がありますね。
事の発端であるトンソン荘の事件ではスナッフフィルムの一種を見せられるのかと思いきやあっさりでしたが、いつ何が映るのか、どこにヒントがあるのか見逃せない緊張感は確かでした。
基本ミステリー形式で話が進行するので、ひとつひとつの繋がりからひとつのゴールに辿り着くまで退屈することはありません。
ホラーでお馴染みな霊媒師もいい味出してます。
ただ、一部わからなかった部分もあるのでちょっとは補足が欲しかったです。考える楽しみを残したのかもしれませんが。
怖さは控えめ。脅かしポイントもありますが軽めかと。
怪奇現象などで怖がらせるよりも事件の謎を追うことがメインなので。
ただ、猫を飼っている、好きな人にはショッキングなシーンがあります。
個人的に今作で怖い、不快に感じたのはそこでした。
けどペットの見守りカメラもホラーに繋げるアイデアは良かったと思います。
