良かった………。
米軍兵士と現地通訳者の間に生まれた血生臭い惨劇と奇跡と絆の話。脚本の上手さはもちろん、生き死にの張りつめた世界でずっと心臓を掴まれているかのような緊迫感や役者の演技と流れる汗や言いかけて言えずに飲み込む唇の動きひとつ逃さぬカメラワークが圧巻で、終わったあとの息切れがやばい。全力疾走してようやく脱力できたみたいな感覚。本当に、凄いものを観た。
涙が出そうになって耐えるとか言いかけた言葉を飲み込むとか、役者の演技の巧みさと相まって登場人物ひとりひとりの表情が強く焼き付いていて惹き込まれて離れなくて、やっぱ撮り方めちゃくちゃ上手いなあと噛み締めてしまった。
そしてゲリラ的に勃発する泥臭い戦闘を描かせたときの輝きが……すごかった……。
