Pam

テトリスのPamのレビュー・感想・評価

テトリス(2023年製作の映画)
4.0
これはおもしろかった。
Facebookはまだ見てないのだけど、、TetrisのBased on true Storyドラマは見てて楽しいし、Nintendoがいかに当時この分野でぶっ飛んで革命的な会社だったのかがわかる。

あと、Nintendoだけじゃなく当時のソビエト連邦の崩壊による頭脳流出の不幸も。(私はこれを不幸と見るよ)

テトリスはソ連のコンピューター機関で働いていた普通の技術者が思いついて作ったゲーム。これをオモシロイと思った瞬間からオランダ系米国人インドネシアハーフでユダヤ人のヘンクの行動力の火がついていく。

これを見ていると英国チームの権利を買ってるビジネスマンたちはみんな怪しい。ロバートマックスエルに至っては、「俺はゴルバチョフと友達なんだ」が口癖で交渉役の息子を信用してない。あともう一人の権利を買ってるトビー・ジョーンズもまぁ怪しい。

しかしこの映画の面白いところは1990年代に活躍した実際のビジネスマンたちのそっくりの特殊メイク。最初任天堂の山内会長が出てきた時に普通にビビった。え?生きてたの?みたいな。しかも京都弁喋りだすし。マックスエルも、ゴルバチョフもそっくりなのでぜひとも見て楽しんでください。(wikiで調べたら彼の娘のひとりがペドのワインスタインの手引をしてるあの女性だった)。

ロシアンハニートラップもでてくるし。いろいろと見応えあり。ロシアのペレストロイカ前夜の様子が伺える。もう荒れてたんだね。。。連邦も。

最後のカーチェイスはやりすぎだろぉ!と思いました。

ボニーテーラーのヒーローのロシア語も時代感があって最高です。Banditでケイトブランシェットが踊ってたのもこの曲。ほんとうに80年代を生きてきた人にはたまらんですのよ。

あともう一つ。。キングスマンの彼は好きなんだけど、このリアル主人公のハンクはインドネシアとオランダのハーフでユダヤ人でアメリカ教育というかなりのマイノリティの一人国連みたいな彼なので演技力が要るのはわかった。ただ彼をなぜ白人の代表みたいな俳優が演じるのか?こういう役こそユーロアジアンな俳優に演じさせるべきだろともうのだが。

実際最後に写真だけ出てくるリアルハンクなどはどう見てもアジア人である。

彼がアジア顔してたから、Nintendoともうまくやりやったのではないかということも納得ができる。いきなりの白人を京都の人間が信じるとは思えない。やはり有色のアジア嫁通しの通ずる何かがあったのだろう。と私は思っている。

残念ながらこの映画は見事なホワイトウォッシュという事は書かないといけない。いくら興行成績を重視するにせよここは、アジア顔の俳優にしてほしかった。

でもさっきリアルのふたりがYoutubeに出てたのを見てたらなんか普通の怪しいおっさんだった。

それででも事実に基づく映画なので家に一台でもNintendoをお持ちなら見ても良いのでは?
Pam

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