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AIR/エアのAyaxのレビュー・感想・評価

AIR/エア(2023年製作の映画)
3.8
試写会で鑑賞。試写室があったかすぎてこたつのようで、少し眠くなってしまったので、公開されてから再度鑑賞。
当時(80年代)のバスケットシューズ市場のシェアは、コンバースがぶっちぎりの1位、次いでアディダス、3番手にナイキ。そして、マイケル・ジョーダンもアディダスが第一希望でコンバースが第二希望、ナイキは履かないって言ってたらしい。
そこをマット・デイモン率いるナイキチームが驚きの作戦と話術と熱意で口説き落とすというね。どんな結果になるかみんな知ってるのに面白い。黒人の家族は母ちゃんの権力が絶大らしく、交渉はジョーダン本人とではなく、ほぼ母ちゃんのヴィオラ・デイヴィスVSマット・デイモン。クライマックスのスピーチは誰が見てもかっこいいし、胸打たれる。"Just do it."とか台詞で使われているのも粋。
それに加えてやっぱりデザイン。映画なので誇張はあるかもだけど(アディダスのサンプルのもっさり感よ)、どう見ても競合のシューズより圧倒的にエア・ジョーダンがかっこいい。このデザインについては、NBAの規定の話が絡んでくるんだけど、ネタバレというか、観る前に知らない方がいいと思うので、一番最後に〈ここからネタバレ〉と入れて言及する。ジャンプしてるジョーダンのシルエットは1には付いてなかったのね。
ベンアフ演じるCEOがスーツにスニーカー合わせててちょっとチャラくて良かった。
映画化にあたり、マイケル・ジョーダンからは母親役はヴィオラ・デイヴィスがいいという要望があった模様。ヴィオラ・デイヴィスに断られたらこの企画はボツという状況で準備してたらしい。受けてくれて良かったね。
元同僚が少し前からナイキの本社で勤務することになったので、ポートランドに行ったらオフィス見学したいとお願いしておいた。

〈ここからネタバレ〉
当時のNBAでは、シューズの配色について「白が50%以上であること」という規定があったらしい。エア・ジョーダンは赤と黒の部分が多くてバリバリNGなんだけど、毎試合ナイキが5000ドル払ってたという話。
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