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ドキュメント サニーデイ・サービスのkamioriのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 いまだに現役バリバリのロックバンドだけど、1992年結成と知って驚いた。30年もやってたらいろんなことが起こるよな。
 一度目の解散の後、ソロ活動で武者修行をして「歌い方がわかった」と曽我部さんが語っていたのが印象的だった。確かに2010年代の演奏と比べて声が出ているし、それと比例するように演奏も熱っぽい。初期の曲を演奏しても、印象がまったく異なるものもあった。
 これも曽我部さんが語っていたけど、楽曲は録音したものが唯一の正解というわけではないのだと思う。変化を楽しめるのも、キャリアが長いバンドならではかもしれない。
 「突き詰めるとバンドは人間関係」と誰かが語っていたのも興味深かった。
 丸山さんは破天荒な人だったみたいだけど、最後までバンドをクビになることはなかった。くるりみたいに人の入れ替わりが激しいバンドもあるけど、サニーデイはデビューしてから、そして再結成してからも同じ体制を続けていた。結成してからの時間の長さを考えるとそれは驚くべきことだ。曽我部さんは技術的な話の前に、人としてのフィーリングを大切にしているのかもしれない。
 三人だからこそ鳴らせる音楽がサニーデイ・サービスなんだな。

 大工原さんは自分でパワータイプと語っていたのが面白かった笑。後で調べたら元々チョモランマトマトのドラマーだそうで驚きました。
 夏目くん、久しぶりに見かけて嬉しくなりました。シャムキャッツはサニーデイがなければ生まれなかったのか。。
 曽我部さんのビジュアルが時代によって違いすぎる問題はたしかにある笑。カレー屋の店主は誰かと思った笑。八月、今度行ってみよう!

2023年25本目
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