kamiori

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章のkamioriのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 感想がむつかしいけど面白かった。後半への期待が高まる幕引きだった。
 死んでしまったはずの人が何人か生きているけれども、並行世界とか、やり直しみたいな概念が後半は導入されるのかな。人類滅亡というのも一体なにが起こるんだろう。
 3.11のあとを思い出したし、8.31という言い方からしても、あの頃の感じを描きたかったのかなと思った。何もかも変わっちゃうのと思ったのに、日常がぬるぬると続いていく感じ。むかし、石川から東京に来る女の子と同じようなことを考えてたのを思い出しました。
 いろいろな作品からの参照がありそう。第九地区、メッセージ、ドラえもん、デスノートとか。ちょくちょく入る語りはなぜかオザケンのことを思い出した。
 登場人物がみんな身勝手で人間らしいのが好きでした。先生のクズっぷりが清々しい。無力なエイリアンが虐殺されていくのはみていて辛くなった。
 ほうらんだけは、周りの人を思いすぎるがゆえにあんな風にふるまっているのかな。過去編と現在の姿にとてもギャップがある。
 さんざんバカにしたきほを後ろから抱きしめているシーンや、きほがなくなった後に道化を演じる場面が印象に残った。
 エンディングはとっても凛として時雨だった笑。

2024年15本目
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