鹿苑寺と慈照寺

SISU/シス 不死身の男の鹿苑寺と慈照寺のレビュー・感想・評価

SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)
4.5
90分ノンストップで駆け抜ける最高のアクションエンタメ。

金塊を奪ったナチス軍と金塊を奪われたフィンランドの伝説の老兵アアタミ・コルピの金塊を巡る攻防が本筋の本作はタイトルにもなっている通り「SISU」というフィンランド語で「勇敢で粘り強い魂」のごとくアアタミがとにかく諦めない、何度でも立ち上がる。まさしく不死身。ツルハシ1本でナチス軍に立ち向かい、その場の武器で戦うところがアクション映画の王道として面白いし、まったく飽きさせないストーリーも最高。

地雷を攻略するにときに石を投げて爆発させて目眩しするのが最高にキマってる。
アクション映画としてだけでなく、ホラーなど他のジャンルにも影響を受けていると感じる部分が多々あって、水中にいるアアタミから金塊を奪うためナチス軍が1人ひとり水の中に入っていくが、呆気なく殺られてしまい、水面に血が滲むところなんてモンスターパニック映画のようだった。
予告編にもあるツルハシで飛行機にしがみつくところは爆笑したけど、飛行機に侵入できてしまうのはもはや不死身すぎで恐怖した。もはやホラー。

ナチス軍に1人で立ち向かうというストーリーだけでなく、ナチス軍の捕虜の女性たちの反撃がめちゃくちゃ予想外の展開でテンションが上がった。「第6章 皆殺し」というタイトルや実際の作戦も相まって爽快感が凄まじかった。

ラストもめちゃくちゃ好きなクールな締め方で、なんで劇場で観なかったんだろうと後悔するくらい面白かった。昨年映画館で鑑賞してたらトップ10に入れてただろうなあ。

アアタミとはぐれてばかりの犬をどうやってピックアップしたの?という些細な疑問が吹き飛ぶくらいにアクションとストーリー展開でねじ伏せてくる熱量の高い作品だった。

以下は個人的なメモ
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シス 翻訳不能のフィンランド語。勇敢で粘り強い魂。

第1章 黄金
黄金を掘り当てた。

第2章 ナチス

第3章 地雷源

第4章 伝説の男
フィンランド最強の特殊部隊員
アアタミ、水中でも強いんかい。

第5章 焦土
生きてんのかい

第6章 皆殺し
捕虜の反撃
イーサン・ハントやん。
飛行機に侵入してくるの怖すぎるやろ。
ミサイルと一緒に落下笑

最終章
犬はどうやってピックアップしたの?

「換金してくれ。高額紙幣で頼む。その方が軽くて運びやすい」
最高の終わり方。
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