ほーく

ヴァチカンのエクソシストのほーくのレビュー・感想・評価

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)
4.0
【悪霊退散】
これぞエンターテインメント!

(おもむろに立ち上がり)
ブラーヴォ!ブラーヴォ!ブラーヴォ!
✨👏✨👏✨👏✨👏✨👏✨

かのフリードキンの『エクソシスト』が1973年。
数多の後続作品が生まれ続けている一大ジャンルだ。

八百万の神が在す我が日本では、【狐憑き】。

ジャンルとして名高ければ玉石混淆、粗製濫造となるのは必定。
なかなか快作に出会うことは困難になる。

そんな中、実に真っ向勝負、火の玉ストレートの豪速球をぶち込んできたのが今作品。

『グラディエーター』の精悍な姿が見る影もなくなり、『アオラレ』での風貌に時の流れの残酷さをしみじみと噛み締めていたところに、爆誕したのがアモルト神父。

ファーストカットから我々の心を鷲掴みにする。

しかし、それだけで快作になるわけが無い。

フリードキンの『エクソシスト』を踏襲したシンプルでいて隙のない脚本

奇を衒わない基本に忠実でかつ丁寧なホラー演出に劇伴

その役柄の個性を見事に演じた俳優陣
特に、トマース・エスキベル神父を演じたダニエル・ゾヴァットは素晴らしい。

無駄に張り切り過ぎない特殊効果

それがコンパクトに103分に収まっている。

酷暑にノックアウト寸前の今こそ、こういう作品を観るべきだ。
ほーく

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