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ヴァチカンのエクソシストの方眼のレビュー・感想・評価

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)
4.1
2023年”The Pope's Exorcist”。教皇直属、実在のエクソシスト、ガブリエーレ・アモルトの手記を元にしたアクションお仕事ムービー。悪魔祓いの仕事紹介、9割はプラシーボ、1割は本当の悪。京極堂みたいなキャラ設定で始まり、シャーロックになっていく。実話ベースなんで長くなりがちなのを、テンポ抜群100分にした英断。ワトソン的助手になるトマスと、ヘンリーの最初の戦い(どかーん)からアモルトが呼ばれるまで、展開早っ。画面は、教会やベッドなど重要局面でシンメトリー。基本、青系でロウソクの炎をオレンジでポイント。スクーターは白と赤(オジサン世代はみんな思う工藤ちゃん)。クライマックスの戦いは、紫色の祭服ストールが出てくるのでヘンリー周りは緑になっている。これ先代を踏襲。ホラー演出も数カ所あるが、アクション途中つなぎの編集テンポと、カメラワークで、怖くない。というか怖くしようとしてない。スペイン異端審問などの、真の罪は教会にある展開、ここは実際の事件を経ての製作で現代風。それは悪魔のせいだと言われると、誰もコンフェッションしてねえじゃねえかとは思うし、フランコ・ネロの教皇もっと汗かけよ(血吐くんじゃなくて)。憑き物祓い活劇として面白い。
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