水原秀策

ハマのドンの水原秀策のレビュー・感想・評価

ハマのドン(2023年製作の映画)
1.5
藤木にとって都合の悪い事実を隠し、ドキュメンタリーと名乗るのはどうなんだ?

藤木が会長を務める協会は今「スポーツベッティング」という名前を変えたカジノを山下埠頭に作ろうとしてる。
この事実を知ってもなお「藤木さん、カッコいい!」と言う人はいるの?

藤木の動機は「カジノを俺抜きで作ろうとしてんじゃねえ。菅義偉、舐めんなよ」というところにある。一方でどっちに転んでもいいように敵陣営に自分の息子を送り込んでる。
菅義偉にお灸を据え、横浜の支配者が誰かをわからせるのが目的だからね、別に選挙でどっちが勝とうが関係ないんだよ。

こういうのをすべて隠し、あたかも藤木を庶民のヒーローとして描いてるわけだ、この映画は。ほんとタチが悪い。
フィクションとは違い、ドキュメンタリーにはある程度公平性が必要だと私は思う。

褒めてる人たち、将来自身の「黒歴史」となるのは確実なので。そこは覚悟しておいたほうがいい。
水原秀策

水原秀策