鉄男フーテンの3Dあーてすと

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミーの鉄男フーテンの3Dあーてすとのネタバレレビュー・内容・結末

3.1

このレビューはネタバレを含みます

ゲーセンに腕相撲のやつあったじゃないですか。
あれをリアルな手のかたちにして、そこに呪文を書きまくったようなアイテムを使用したコックリさんのようなゲームが物語の導入なんだけど、そこに行く前に少し過去の描写を写したり不穏な動物事故の描写を写したりめちゃくちゃ伏線のようなシーンがまぁまぁ長めに続いてやっと本題に入るまでがめちゃくちゃ長い。
そしてにおわせる展開こそあれまったく回収されない。
結局霊なのか悪魔なのかというともう霊だって答えが出るような終わり方だけど、それ故に悪意剥き出しで見た目のグロい霊たちの性格付けが矛盾してるのよね。
そもそも冒頭のセンセーショナルな殺人シーン、関わった人に頼りに行く展開必要なかったよね??
なんだか発想はいいのにとっ散らかってまとまりのないプロットと感じた。
手の呪物を使ったコックリさん的な降霊術そのものは魅力的な発想なんだけど……うーん。

これを上手く利用してもう1ターンくらいどんでん返しがあった上でもう少し設定に矛盾を無くして無駄なシーンを省けばもっとおもしろくなりそうな余地があると感じる。
例えばこの“手”が何なのか、母がホンモノなのか、カンガルーの呪いなのか、の答えは出なくて良いんだけどその上でもう少し設定的に納得したかった。

怖がらせたいホラーなんだ! って言い張るにはちょっとコメディくらいの描写多いし、かといって割とややこしい人間関係に葛藤したりするドラマを見せる感じの作品でもないし。

点数は設定のロマンと一部のビジュアルのかっこよさにつけた感じです。

以上。