鉄男フーテンの3Dあーてすと

アクアマンの鉄男フーテンの3Dあーてすとのネタバレレビュー・内容・結末

アクアマン(2018年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

冒険とバトルのロマン溢れる作品だ。
物語全体の目的意識の動線が序盤は主人公ではなく周囲の人物にあり、それに乗り気になるまでの葛藤を描きながら、さまざまなロケーションで、背景を巧みに利用したアクションが描かれるのが見ていて飽きない。
それぞれの見せたいものが分離して感じる事はなく、上手くまとまっていた。
よく出来ている。
弊所では扉や柱、照明器具が、船の上ではモリや帆柱がアクションに絡む。
街そのものの屋内と屋外を連携したアクションもカッコよかった。
屋根瓦が剥がれる描写が気持ちいい。
水中での移動や地上からの可視光線の表現はもちろんだけど、地上で光が差し込むシーンと差異も表現されていて良かった。
広場の柵のチェーンの使い方とか床の敷石(?)の剥がれる様も格好いい。
水中で繰り広げられている戦闘が遠景で花火のように見えるのをロマンチックに描いてるのも良かった。

冒頭で母が連れ去られるシーンで写真が敵に踏まれるのが物語の始まりに感じさせる描写として良かった。
ありがちかもだけども。

海を中心に世界中のあらゆる環境下にある遺跡を辿って謎を解く感じはインディージョーンズやアンチャーッドのような冒険的な楽しさもあった。

最後の方の巨大生物が入り乱れる溶岩と海水のコントラストが印象的な戦争シーンはデビルメイクライ4っぽくもあり、巨大戦艦の上で兄弟喧嘩する感じはデビルメイクライ3,5とメタルギアソリッド4の良いトコどりのようだ。
母の再会時の衣装は現地の生物を利用してクラフトした感じがしてモンハンのようでもあった。
映画好きからはなんやねんという話だが、今日び映画とゲームは相互に強く影響し合いお互いの大きく育っていると感じる。

総じて緩急のコントラストのバランスがいいエンタメアクションと感じた。