ダンボー

窓ぎわのトットちゃんのダンボーのネタバレレビュー・内容・結末

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

演出が美しい。
言外に語られる戦争がヤバすぎる。
出だしの小学校の授業はヘイタイサンススメだし、トットちゃんが挨拶していた駅員のおじさんは途中からおばさんに替わってしまう。
その直前におじさんの帽子に桜の花びらが落ち、そしてたくさん舞う演出が……。

(たぶん)黒柳家は裕福な方だ。
戦前でもアレ?と思うほど今と変わらないような生活をしている。朝はトーストとコーヒーだし、家は近代的で両親は洋装だ。

しかし戦争に入ってからは一変する。既視感のある一般的な戦中の生活である。華やかだった弁当は封筒に入れた炒った銀杏だけになってしまう。華やかだったお母さんの服装もモンペに変わる。

泰明ちゃんが亡くなってからは今まで言外によってしか語られなかったことがトットちゃんのそばを駆け抜けてゆく。

そして最後に燃えるトモエ学園を背に、今度はどんな学校をつくろうか?という小林校長先生は底知れない。

トットちゃんの笑い方か所作かは分からないがところどころに黒柳徹子を感じた。
ダンボー

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